自社の魅力が伝わる! プレスリリースのテクニック

プロジェクトマネジメント2部

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こんにちは!プロジェクトマネジメント2部の小黒です。

私は前職で紙媒体の編集・ライティングを長く経験したのちにD2C IDに転職、複数のwebメディアの制作ディレクションやSNS運営などを行ってきました。また、メディアでの経験を生かして、プレスリリースの作成など広報の業務にも携わりました。


…さて、ビジネスパーソンのみなさんは、一度はこのような疑問を抱いたことはないでしょうか。
”自社の成果を社外にアピールする文章を書きたいが、どうやって書いたらいいか分からない…” 

自社の魅力を客観的に把握し、効果的に発信することは、簡単なようで奥が深いものですよね。
私はこれまでの経験から、「プレスリリース」の書き方にこそ、そのヒントがたくさん詰まっているのではないかと考えます。

プレスリリースは、メディアという第三者に情報を伝えるための文書。つまり、客観的な視点で自社の情報を整理し、分かりやすく伝えるためのノウハウが凝縮されています。

そこで今回は、「読まれやすいプレスリリースの基本」をご紹介。広報関係者のみならず誰もが企業PRに応用できるポイントがあるので、ぜひご一読ください!

プレスリリース=承認欲求を満たすための手段ではない

まず前提として押さえておきたいのは、プレスリリースであってもその他のPR文であっても、ただ会社をよく見せようとするだけの文章や、承認欲求を満たすためだけの文章では決して読まれない、という点です。

プレスリリースの場合、主に読むのはメディアの記者ですが、記者が知りたいのは「その情報に価値(=ニュースバリュー)があるかどうか」という点のみ。言い換えれば、あなたの会社や商品には(知名度が高い場合を除き)興味はありません。

これは、相手が一般ユーザーであっても変わらないと思います。

自社の熱い思いやこだわりを伝えたいという気持ちはぐっとこらえ、読み手のニーズをとらえた客観的な情報発信を心がけましょう。

届けたい相手をイメージしよう

そのネタをどんな相手に届けたいのかを具体的にイメージしましょう。メディアならば、一般紙なのか、業界紙なのか、メディアの読者層も想定します。
そのメディアが実際に掲載している記事も参考にしながら、「どういった切り口なら取り上げてくれそうか」を想像し、掲載イメージから逆算してリリースを作っていきます。

 ニュースバリューはどのように決まるか

ニュースバリューは、「今、そのニュースが【社会】にどのようなインパクトを与えるのか?」という観点で決まります。

メディアによっては、それが【業界】であったり【暮らし】であったりするかもしれませんが、ネタを探している記者が読んだとき、「こういう見出しで記事を載せよう!」と具体的にイメージできるような内容であることが大事です。

具体的には、以下のような要素があると“ニュースバリューがある”と判断されやすいです。 

■社会問題やみんなの困りごとなどと関連性がある

例)食費高騰や異常気象、不正転売といった社会問題や困りごとなど、多くの人々の関心が高い話題とリンクさせたニュース

■優位性がある

例)「世界最速」「日本初」「ギネス記録認定」や、「1億円分の〇〇」など、情報の凄さが客観的にわかるニュース 

■意外性やギャップがある

例)「創業100年の老舗が大胆にDX化」「子ども向け商品が大人にも人気」など、一般的なイメージとギャップがあるニュース

■季節性や時事性がある

例)季節の行事、法律・税制の改正、料金の値上げなど、暮らしが変わるタイミングに合わせたニュース


 「うちの会社にはそんなすごいネタなんかないよ~」と思うかもしれませんが、上記のどれかに当てはまりそうな要素はありませんか?

一見、平凡なネタに見えても、切り口を変えたりタイトルの付け方を工夫したりすることで、ニュースバリューを高めることができるかもしれません。

 

タイトルを磨こう

プレスリリースの配信形式は、古くはFAX、今は配信サイトやメールなどさまざまです。記者は、毎日大量に届くプレスリリースのタイトルだけを見て、中身を読むかどうかを判断しています。一般ユーザーがニュースサイトで記事をクリックするときも同じですよね。

せっかく、前述の「ニュースバリューを高める要素」があるプレスリリースでも、タイトルからそれが伝わらなければもったいない!

タイトルでしっかりとニュースバリューをアピールできるようにひと工夫しましょう。

例えば…
「〇〇社が▲▲▲▲▲▲▲を開発」

このように、事実ベースを淡々と伝えているだけのタイトルをよく見かけます。会社名や商品名などの固有名詞だけを使ったプレスリリースは、よほど知名度がないかぎりはまず読まれません。

「〇〇社、世界一長い△△△△の開発に成功」

「〇〇社、□□□問題を解決する△△△△を発表」

のように、業界にあまり詳しくない人でも価値が一目で伝わるように心がけましょう。具体的な数字を使うのも有効です。

商品名は読まれるかどうかには直接関係ない要素なので、タイトルが長くなってしまう場合には思い切ってカットしてしまうのも手です! 

 リードに大事な情報を凝縮!5W1Hもお忘れなく

プレスリリースは、冒頭にリード(全体の要約)があることが多いです。これは、大量のリリースに目を通す記者が概要をすぐに把握できるようにするためです。

そのために、リリースにおける大事な情報はすべてこのリードに集約させるようにします。記事を作るのに必要な情報である5W1H(いつ、どこで、誰が、何を、なぜ、どのように)は漏れなく入れ込むようにしましょう。

常に「読み手の視点」を忘れずに

 リードを書いたらいよいよ本文です。

「会社のことをまったく知らない人が読んでも分かりやすい文章」を意識して、専門用語は言い換えを検討したり、注釈を添えたりします。

説明が複雑になっている場合は、細部まで伝えることにこだわりすぎず、簡略化を検討してもよいでしょう。

また、長くなればなるほど、途中で読むのをやめてしまう「離脱率」が上がっていきます。少しでも読みやすくなるよう、小見出しを使って章立てたり、写真や図表を挿入することも効果的です。

プレスリリースの書き方を学んでPR上手に!

ここまで見てきたように、プレスリリースには伝えるための技術や工夫がギュッと詰まっていて、学べることがたくさんあるんです。気になる業界や会社のプレスリリースをチェックしてみてはいかがでしょうか?

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D2C IDでは、PRやSNS運用、イベントのような、企業と顧客のコミュニケーションを包括的にサポートするご提案をさせていただいております。過去実績や案件のご相談など、是非お気軽にお問い合わせください。

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制作ディレクションからコンテンツ制作、メディア運用まで、一貫してプロジェクトを支え、クライアントと共に成果を追求します。

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