【★あなたにもできる★】GA4イベントパラメータが表示されない時の対処法~カスタムディメンションの作成を忘れずに~

高野千絵

  • #マーケティング

こんにちは。D2CIDでアナリストをしております、高野です。

今回も「【★あなたにもできる★】GA4」シリーズで行きたいと思います!

※前回の記事はこちら

題して「カスタムディメンションの作成を忘れずに!」です。

すでに題名が結論になってしまっていますが、

GA4探索レポートにイベントパラメータを表示させるためには、GA4管理画面で「カスタムディメンションの作成」をしないといけない

伝えたいことはこれだけです。

新しくGA4イベント設定したらカスタムディメンション作成を忘れない
新しくGA4イベント設定したらカスタムディメンション作成を忘れない
新しくGA4イベント設定したらカスタムディメンション作成を忘れない...

これを念仏のように唱えればもう忘れません。

詳しく順を追って説明します。

例えば、GTMでスクロール計測を設定するとします。
(※GA4備え付けのスクロール計測は90%地点でしか発火しないので、細かく計測したい私はよくGTMで設定します。)

GTMのスクロール計測タグ

Google タグマネージャー(GTM)を使用してGA4にスクロールイベントを送信する設定画面 1. イベント名: scroll_detail     * スクロールイベントが発火した際に、この名前でGA4にデータを送信。 2. イベントパラメータ: scroll_detail_percent     * {{Scroll Depth Threshold}} を値として渡すことで、ページのスクロール率(%)を記録。 3. トリガー:     * 「スクロール距離」がトリガーとして設定されており、指定したスクロール深度に達したときにイベントを発火。

イベント名の箇所には発生したイベント(この場合はスクロール)をどんな名前でカウントするかを表記します。
イベントパラメータの箇所はイベント名とともに送りたい項目を定義します。

上記でいうと
scroll_detailというイベントが発火したときに、scroll_detail_percentという項目を使って何%までスクロールしたかを表示させるように設定しています。

実際にGA4で探索レポートで見ると下記の様に計測されます。

この画像は、GA4で収集したスクロールイベントデータの集計結果 * scroll_detail_percent      * 10%: 5,197回     * 20%: 4,351回     * 30%: 3,801回     * 40%: 3,339回     * 50%: 2,926回     * 60%: 2,511回     * 70%: 2,105回     * 80%: 1,675回     * 90%: 1,156回     * 合計: 27,061回

しかしイベントパラメータは、GTMで設定後、GA4側でも「カスタムディメンションの作成」という操作をしないと探索レポートで見ることができないのです。
イベント名はGA4側で特に操作をしなくても自動でGA4管理画面に表記されるので、ややこしいですよね…

さらに!「カスタムディメンションの作成」をした日からしかデータが反映されないため、GTMでイベント設定して満足して、うっかり「カスタムディメンションの作成」を忘れてしまうとせっかく計測設定したのに分析に使えない…ということになってしまいます。
(私も何度かやってしまいました…)

「カスタムディメンションの作成」手順

1.GA4の該当アカウントにアクセスし、管理をクリックします

GA4のアナリティクスメニュー。一番下の設定を選択

2.データの表示から、「カスタム定義」をクリックします

GA4のプロパティ画面。カスタム定義を選択

3.カスタムディメンションを作成をクリックします

4.下部の「イベントパラメータ」の箇所のプルダウンから定義したいイベントパラメータを選択し、「ディメンション名」で任意の名前をつけ、保存します。

日本語名にしても、そのままイベントパラメータと同じ名前をつけてもどちらでも問題ございません。

1つ注意点がありまして、「イベントパラメータ」プルダウンでは、該当のイベントパラメータが計測されてから約1日経たないと表示されない、という仕様になっています。GTM設定後すぐにできないというのもまた、忘れてしまう理由だったりするのですが、私はGTM設定をした次の日の自分のカレンダーに「カスタムディメンション作成をする」とリマインドで入れています。

カスタムディメンションの設定方法

操作は以上です。

今回はスクロールイベントでご説明しましたが
・クリックイベントカウント時に、イベントパラメータとしてリンク先を取得する
・購買(purchase)イベントカウント時に、イベントパラメータとしてアイテムNo.を取得する
などの場合も同じです。「イベントパラメータが紐づくイベント」を計測するときは必ずGA4で「カスタムディメンションの作成」を行いましょう!

読んでいただき、ありがとうございました。


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データマネジメント部 WEBアナリスト

高野千絵

市場調査、競合分析、SNS分析、アクセス解析、KPI設計などデータにまつわる業務を幅広く担当。 データなどのエビデンスも、UXで感じた直感も、どちらも大切にしています。

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