
生成AIの利用動向

田口愛美
#生成AI
こんにちは!D2C IDでアナリストをしている田口です。
突然ですが、皆さんは生成AIを活用していますか?
最近では、検索エンジンやチャットボット、Webサイトのコンテンツ制作やデータ分析など、さまざまな分野に組み込まれ、利用する機会が増えてきましたね。
今回は、生成AIの利用動向を調査しました。
総務省が実施したアンケートによると、各国の国民を対象に生成AIの利用経験を調査した結果、日本における生成AIの利用経験者の割合は9.1%で、他国と比べてかなり低いことがわかります。
生成AIの利用経験

最近、生成AIに触れる機会が増えてきましたが、他国と比べると、日本はまだまだ活用が進んでいないようですね。
各国の企業における活用状況
企業の活用状況についても見てみましょう。

日本では、「方針を明確に定めていない」が41.4%と最も多く、次いで「活用する領域を限定して利用する方針である」が27.0%、「積極的に利用する」が15.7%という結果でした。つまり、すでに活用している、または積極的に活用を検討している割合は約4割にのぼります。
一方、中国や米国は生成AIの積極的な活用が進んでいる国として挙げられます。特に中国では、9割以上の企業がすでに生成AIを活用している、または積極的に活用を検討していると回答しています。
この結果から、日本は他国と比べると、生成AIの活用に対する明確な方針を持つ企業が少なく、全体としては活用が進んでいないことがわかります。
日本における生成AIの利用目的
では、日本ではどのような目的で生成AIが利用されているのでしょうか?
また、他国と比べて、どの分野での活用が遅れているのでしょうか?
各国で実施された、項目別の生成AIの利用意向に関するアンケート結果によると、日本ではどの項目においても利用意向が低い傾向があります。しかし、他国と比べてその差が小さかったのは「調べものをする」という項目でした。
アンケート項目
1.コンテンツの要約・翻訳をする
2.画像や動画を生成する
3.旅行の契約やイベントを企画する
4.調べものをする
5.対話型AIと会話する
6.AIから自分の好み・生活様式に合った提案を受ける(服装、献立、移動ルート等)
7.AIを活用して病気や健康に関するアドバイスを受ける
8.AIを活用して制作への改善点やアドバイスを受ける(プログラムコード、DIY、家庭菜園等)
調べものをする

日本では検索などの情報収集が目的で、生成AIを活用している人が多いことがわかります。日常的に検索エンジンを活用している私たちにとって、納得できる結果ですね。
一方、他国と比べて利用割合が低かったのは、「AIから自分の好み・生活様式に合った提案を受ける(服装、献立、移動ルートなど)」という項目でした。
AIから自分の好み・生活様式に合った提案を受ける(服装、献立、移動ルート等)

日本ではパーソナライズされた提案の活用が遅れている?
日本では、情報収集を目的として生成AIを活用する傾向が強い一方で、自分の好みや生活様式に合った提案を受ける活用は、他国と比べて少ないのが現状です。
しかし、日本でも自分の好みや生活様式に合った提案、すなわちパーソナライズされた体験は、すでに多くの場面で取り入れられています。
例えば、
- オンラインストアにおけるユーザーの購買履歴や検索履歴をもとにした商品レコメンデーション
- SNSのフィードやニュースサイトにおけるユーザーの閲覧データをもとにカスタマイズされたコンテンツ提案
- 動画プラットフォームにおける視聴履歴に基づくおすすめコンテンツ
これらは、ユーザーの行動データをもとに個別に最適化された情報を提供する仕組みです。このような形でのパーソナライズは、すでに多くの人々に受け入れられており、パーソナライズされた体験が生活の一部になっていることがわかります。
プロモーション施策における生成AIの活用
企業のマーケティング施策においても、生成AIの活用は進んでいます。
音声生成、画像生成、テキスト生成など、さまざまな分野での活用が進み、企業や個人が日常的に取り入れることができる技術になりつつあります。
弊社でも、生成AIを活用した施策を実施することが増えてきました。
さらばAI森田に褒めらレーニア(音声生成)

https://www.d2cid.co.jp/projects/ai_morita/
1億人であるある言いたい選手権(音声生成)

https://www.d2cid.co.jp/projects/aruaru-ai-maker/
DEAI BOOKS(テキスト生成)

https://www.d2cid.co.jp/projects/deaibooks/
今後は、プロモーション施策、Webサイトやアプリケーションにおいても、生成AIを活用したパーソナライズされたユーザー体験の提供が重要になりそうですね。
D2C IDでは、ターゲット層に合わせた体験設計や制作・実装、効果測定までトータルでお任せいただけます!
ぜひ、お気軽にご相談ください!
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データマネジメント部 WEBアナリスト
田口愛美
主にWEB解析、0次分析、SNS分析を担当しています。データに基づいて課題を見つけ、解決策をご提案できるよう努めています。

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