SNSは生き物?安定運用のポイントとは
根本遥
#SNS
こんにちは、D2C IDでディレクターをしている根本です。
これまで、子育て・ファッション・サステナブルなど、さまざまなジャンルのメディア運用に携わってきました。
今回はその中から、企業のマーケティングにおいて重要度がますます大きくなっている「SNS運用」をとりあげ、安定&効果的な運用のために、ふだん私が心がけていることを紹介します。
はじめに|SNSは生き物である
いきなりファンタジーに聞こえてしまうかもですが…私は「SNSは生き物である」と考えています。
タネさえあればすぐに始められる。しかし、ただ情報発信するだけで育つかというと、そう簡単ではありません。
SNS運用は、投稿するテキスト・画像・動画の準備、投稿に付いたコメントへの返信、キャンペーンの企画、ユーザーの反響分析など、多岐にわたります。
季節や気候に合わせて肥料や水やりを調整するように、SNSも日々体調を見ながら、適切に運用していくことが大切です。
SNSの体調は何で見るか
では、SNSの体調は何で見るのか……?
アカウントにもよりますが、主な指標となるのが「フォロワー数・インプレッション数・エンゲージメント率」の3点セットです。
日々こまめにチェックしているのは、エンゲージメント率(=投稿に対してどれくらいクリック・いいね・シェアなどの反応があったか)。
もちろん、フォロワー数やインプレッション数も大事です。
ただ、どんなにフォロワー数が多くても、インプレッション数が高くても、投稿に反応がなければ、マーケティング施策として成功とは言えません。
エンゲージメント数でわかるのは、ユーザーとの関係性や投稿の効果。つまりは、アカウントの体調を把握するのに役立ちます。
植物でいうと、新しい芽は出てる?枯れてる葉っぱはない?土の乾き具合はどうかな?を、確認するような感覚です。
エンゲージメント率の高い投稿は、何故それだけの反応があったのか?
逆に、エンゲージメント率の低い投稿は、何故あまり反応されなかったのか?
SNS運用は、これらの分析&改善をいかにフットワーク軽くやり続けるか、だと思っています。
SNS運用におけるコンテンツの考え方
SNSと一口に言っても、X(旧 Twitter)やInstagram、TikTok、YouTube、また最近ではBeRealも登場し、とにかく種類が豊富。
それぞれ特徴やメインユーザーの年齢層が異なるため、各SNSの特徴を押さえた投稿をするのがポイントです。
例えばX(旧 Twitter)なら、幅広い年代が利用していて、おもしろ投稿や豆知識が人気を集める傾向がある。Instagramなら、自分が好きなものの情報を集めることに使っているユーザーが多く、画像や動画をメインとした視覚的なコンテンツの作り込みが必要など。
一方で、ユーザーの心を掴む(=エンゲージメント率をアップさせる)投稿には、共通するポイントもあると思っています。
それは、ユーザーのリアクションを想像するということ。
ユーザーのリアクション=いいね・コメント・シェアなどを指しますが、これらのリアクションの手間には、共感・納得・発見・驚き・学び…など、何かしらの感情があり、SNSコンテンツは、それをいかに想像し引き出せるかにかかっています。
クリエイティブのポイント
リアクションを引き出すコツを、いくつかご紹介します。
テッパンは「あなたはどっち派?」と投げかける投稿。
“思わず選びたくなる心理”をくすぐり、リアクションされやすい傾向があります。
高速で情報が消費されるSNSでは、いかに“指を止めてもらえるかどうか”も大切。
GIFや動画を含む投稿は、ユーザーの目に止まりやすい点で有効です。
ゲーム要素を盛り込むと、より興味関心をひきつけやすく、リアクションのモチベーションにもつながります。
季節やイベントなどトレンドを絡めた投稿も、話題となることが多く数値が伸びやすいです。
トレンド×商品・サービスを考えたときに、一見関係がなさそうでも意外な共通点が見えてきたりします。情報の共通点を見つける癖をつけておくと、コンテンツの共感・発見をつくりやすくなると思います。
日なたを好む植物もいれば、日陰で育つ植物もいるので、あくまで手法のひとつとして参考にしていただければ幸いです。
D2C IDでは、リアクションを引き出すコツ、手法をまとめて社内で共有しています。
お気軽にご相談ください。
安定運用のために必要なこと
SNSアカウントを安定的に運用していくためには、下記を定めておくとよいと思います。
①SNS運用の目的・ターゲットを決める
まずは「何のためにSNS運用を行うのか?」運用の目的を明確にしましょう。
目的は企業によってさまざまですが、「認知度アップ」「ブランディング」「ファンの獲得」「購入や来店につなげる」などが代表的です。
「誰に向けて発信するのか?」ターゲットも固めておくと、投稿するコンテンツの方向性が定まりやすくなります。
②運用するSNSを選ぶ
運用目的とターゲットが決まったら、SNSは主戦場を決めます。
先述したように、SNSごとに特徴があり、利用しているユーザー層も異なってくるので、「誰に何を発信するのか」をもとに、使うSNSを検討してみてください。
③運用ポリシーやマニュアルを作成する
利用するSNSが決まったら、運用ポリシーやマニュアルを作成します。
マニュアルやポリシーを最初に決めておくことで、イレギュラーなことが起きた場合や、SNS担当者が不在であっても、適切な対処ができます。
<運用マニュアルの項目例>
- 投稿頻度
- 投稿時間
- 投稿の作成フロー(誰が作成して、誰がチェックするかなど)
- 写真、動画の投稿方法(形式やサイズなど)
- 誤投稿時の対応
SNSは企業のマーケティングに有益なツールですが、炎上リスクも伴うため、予防策を決めておくことをおすすめします。
④運用計画を決めて、運用をはじめる
SNSアカウントの運用において、「振り返り・分析・進捗の確認」は非常に大切。
投稿を実施して終わりでは、タネをまいて水をあげないようなもので、アカウントの成長を実感できません。
分析方法にはさまざまな切り口がありますが、一番シンプルな方法は以下です。
- 投稿の数値(リーチやエンゲージメント)を見る
- 投稿の目的を思い出し、狙った通りの結果になっているか確認
- 2が良くても悪くても、その理由を分析
- 3で見えた傾向を仮説として、次の投稿に反映
このサイクルを繰り返すことで、アカウントの勝ちパターンが見えてくるようになります。
積み重ねを大切に
SNS運用には、日頃の地道な積み重ねが不可欠。
植物を育てるときに、あげる水の量を調整したり、風通しのいい場所へ移動したり、その植物に適した方法を探るように、ぜひSNSもそんな視点で見てみてください。
今回は、SNS運営を成功させるポイントについて、実際の投稿事例を交えつつご紹介しました。
「SNS運用を始めたいけど、どのSNSを選ぶべきかわからない」「SNS運用を効率的に成功させたい」など、運用に困っていることがあれば、ぜひお気軽にお問合せください。
SHARE
ソリューション推進部 ディレクター
根本遥
WEBメディアのコンテンツ企画・制作~SNS運用まで、幅広くディレクションを担当。 媒体の特性に合った柔軟なディレクションを心がけています。
OTHER ARTICLE
関連記事
1
|
4
CONTACT
お仕事のご相談はこちら
お客様の課題を解決するための
最適なCX(顧客体験)を
実現する
プランをご提案いたします。
RECRUIT
採用情報
“CX CRAFTS”カンパニーとして
顧客体験(CX)を追求する仲間を求めています。
MAIL NEWS
メールニュース
実績や開催イベントなどを
ご紹介するメールニュースを発行しております。